高速道路の急速充電は「残量40%」だけで決めない
私が高速道路を走るときは、バッテリー残量が40%を切るあたりから、そろそろ次の急速充電を考えます。
ただし、40%になったら必ず充電するわけではありません。
一番重視しているのは、今の残量と次の急速充電器までの距離です。
例えば50%程度残っていても、その先しばらく充電できるSA・PAがなければ、早めに充電することがあります。
逆に40%前後まで減っていても、少し先に複数台設置された使いやすい急速充電スポットがあり、十分に到着できると判断すれば、そこまで走ることもあります。
e-Mobility Powerも、すべてのSA・PAに急速充電器が設置されているわけではないと案内しています。そのため、「次のSAに行けば充電できるだろう」と考えるのではなく、事前確認が必要です。
e-Mobility Power|高速道路の充電設備について確認する
私は残量だけで決めず、次のSA・PAまでの距離と充電器の状況を合わせて判断しています。
40%という数字は、あくまで私の2019年式リーフe+での目安です。
車種、バッテリー容量、気温、電費、走行速度によって適切な残量は変わるため、すべてのEVに40%を当てはめる必要はありません。
モル
残量40%はあくまで目安です。数字だけで決めず、次の充電器までの距離と空き状況も一緒に確認しましょう。
高速道路でEVを急速充電するときの7つのコツ
1.高速充電なびを出発前に入れておく
高速道路でEVを長距離走行するなら、私が一番おすすめしたいのが「高速充電なび」です。
私も高速道路を走るときに使っています。
高速道路を走るときに私が使っている「高速充電なび」。
e-Mobility Power公式によると、高速充電なびでは高速道路上の充電スポット検索に加え、充電器の利用状況や運休情報などを確認できます。
使用中の充電器については充電開始時間を確認できるほか、対応スポットでは過去の混雑状況も確認できます。
e-Mobility Power|高速充電なびの公式情報を見る
私が主に確認する項目
- 充電器が空いているか
- 何kWの充電器か
- 何台設置されているか
長距離では「充電器がある」だけでなく、到着したときに使える可能性が高いかまで見ておくと安心です。
モル
出発前は、充電器の空き状況・出力・設置台数の3点を確認しておくと安心です。
2.40%前後になったら次の充電候補を確認する
私の場合は、残量が40%を切るあたりから次の充電場所を具体的に考えます。
50%以上残っている段階で毎回充電すると、私のリーフe+では高い充電出力を活かせる時間が短くなると感じるためです。
一方、残量をギリギリまで減らすこともしていません。
高速道路では次の充電器が遠いこともあるので、40%は「充電開始の絶対ライン」ではなく、次の行動を考え始める目安として使っています。
3.残量より次のSA・PAまでの距離を優先する
残量が同じ40%でも、20km先に急速充電器がある場合と、次の充電器までかなり距離がある場合では判断が変わります。
私は高速道路では、航続可能距離表示だけを見るより、次に使える充電器まで実際に何kmあるのかを重視しています。
残量にまだ余裕があっても、その先の充電環境が悪ければ早めに充電します。
逆に十分な残量があり、次のSAまで問題なく走れるなら、そのまま先へ進みます。
4.最初に決めたSA・PAにこだわらない
長距離旅行の前には、ある程度どこで充電するか考えておいたほうが安心です。
ただ、私は充電計画どおりに走ること自体を目的にはしていません。
実際に走ってみると、予想よりバッテリー残量が多く残ることがあります。
そんなときは「ここで充電する予定だったけれど、もう1つ先のSAまで行こう」と変更したことがあります。
PAに急速充電器があっても、残量に余裕があれば、食事や買い物がしやすいSAまで走ることもあります。
充電候補は決めておきますが、実際の残量を見て充電場所を変更しています。
大切なのは、計画を作らないことではありません。
候補は準備しておき、実際の残量に合わせて変更することです。
5.出力だけでなく充電器の台数も見る
私は高速道路では90kW級の急速充電器を使うことが多く、同じ条件ならさらに高出力の充電器があれば候補にします。
ただし、「一番高出力だから」という理由だけで充電場所を決めることはありません。
1台しかない場所より、複数台設置されている場所のほうが、先客がいても充電できる可能性は高くなります。
また、90kW充電器につないだから90kWで充電されるわけではありません。
日産も、急速充電速度は充電器の出力性能だけでなく、車両側の充電性能、バッテリー残量、バッテリー温度などによって変わると案内しています。
日産公式|EVの急速充電時間について確認する
私が真夏に90kW級の急速充電器を使ったときには、車両側の表示が53kWだったことがあります。
外気温36℃、残量52%のときに車両側へ53kWと表示されていました。
90kWという数字は充電器側の性能であり、実際に車へ入る電力は条件によって変わると考えておいたほうがいいです。
6.30分の充電をトイレ・食事・買い物と重ねる
私は残量30~40%前後から充電することが多いため、高速道路では基本的に30分利用しています。
ただ、30分間ずっと車の横で待っているわけではありません。
充電中にしていること
トイレと少し休憩する程度なら、私には30分で十分です。
一方、家族4人で食事をしたり、お土産をゆっくり見たりすると、30分では短いと感じることがあります。
NEXCO中日本では、急速充電器について1回あたり最大30分と案内しており、充電終了後は速やかに車を移動するよう求めています。
NEXCO中日本|急速充電時間について確認する
食事などで30分を超えそうなときは、充電終了時刻を確認して、いったん車を移動できるようにしておく必要があります。
【合わせて読みたい:EVは自宅充電なしでも大丈夫?急速充電だけの料金と不便さを実体験で解説 →】
7.真夏に急速充電を繰り返すならバッテリー温度も見る
高速道路を長距離走るときに、リーフe+で特に気になったのがバッテリー温度です。
私の感覚では、1回目の急速充電ではほとんど気になりません。
ところが、真夏に高速走行と急速充電を2回、3回と繰り返すと、温度バーが徐々に高温側へ動いてきます。
実際の写真では、外気温36℃の状態で急速充電を続け、残量が74%になった時点で、バッテリー温度バーが中央より高温側まで移動していました。
外気温36℃。急速充電後、バッテリー温度バーが中央より高温側へ移動していました。
温度が上がってくると、90kW級の急速充電器でも40~50kW前後までしか出なかった経験があります。
これは毎回同じ出力になるという意味ではありません。充電出力は残量・温度・充電器など複数の条件で変わります。
私のリーフe+では、真夏に一度バッテリー温度が上がると、走行中に大きく下がる感覚はありません。
温度が高くなったときは速度を少し落として走ることがありますが、真夏の旅行中に完全に温度を下げるのは難しいと感じています。
翌朝まで車を置いておけば温度は下がります。
そのため私は、真夏に急速充電を繰り返す日は、後半ほど充電速度が落ちる可能性も含めて予定を考えるようにしています。
モル
真夏に急速充電を繰り返すと、後半ほど充電速度が落ちる場合があります。時間に余裕を持った計画がおすすめです。
私のリーフe+で経験した傾向をもとにしたイメージです。実際の温度や出力は走行条件によって変わります。
【合わせて読みたい:EVの真夏の長距離旅行を実測|リーフe+で1,040km走った電費・充電回数・料金 →】
初めて高速道路で急速充電するときは決済方法を確認しておく
高速道路で初めて急速充電したとき、私は充電そのものより決済と認証で戸惑いました。
私は充電カードを契約していないため、ビジター利用が中心です。
初回は、会員登録やクレジットカード情報の入力をしながら、「アプリと充電器のどちらを先に操作するのか」と少しあたふたしました。
ただ、2回ほど利用すると大体の流れが分かり、その後は大きく困らなくなりました。
初めて長距離へ行く人は、出発前に利用予定の充電サービスについて、必要なアプリや決済方法だけでも確認しておくと安心です。
出発前に確認しておきたいこと
- 利用予定の充電器の認証方法
- アプリ登録が必要か
- クレジットカードなどの決済方法
- 充電器が運休していないか
また、急速充電器は正常に充電が開始されたことを確認してから車を離れたほうが安心です。
私はイオンの急速充電器で、充電開始後に途中停止した経験もあります。
【合わせて読みたい:電気自動車の急速充電でエラー!途中停止後の再開方法と料金対応 →】
リーフe+で約1,040km走って分かったこと
2026年7月20日~22日に、2019年式の日産リーフe+で家族4人の長距離旅行をしました。
| 項目 | 実際の結果 |
|---|
| 走行距離 | 約1,040km |
| 急速充電 | 6回 |
| 充電待ち | 0回 |
| 平均電費 | 6.8km/kWh |
| 急速充電時間 | 合計約2時間45分 |
6回すべてを完璧に計画していたわけではありません。
充電候補は事前に確認しましたが、実際にはそのときの残量を見ながら、予定していた充電場所を変更しています。
この経験から感じたのは、高速道路でEVを使うときに必要なのは、細かい計画を絶対に守ることではないということです。
「ここが使えなければ次はどこへ行くか」という選択肢を残しておくことのほうが重要だと感じました。
特に家族旅行では、充電だけを目的にSA・PAへ寄るより、トイレ、食事、休憩とうまく重ねると負担を減らせます。
モル
家族4人で約1,040km走ったときも、充電待ちは0回でした。候補を複数用意し、残量に合わせて変更したのが良かったです。
【合わせて読みたい:EVの真夏の長距離旅行を実測|リーフe+で1,040km走った電費・充電回数・料金 →】
高速道路のEV急速充電でよくある質問
高速道路では何%になったら急速充電すればいい?
車種や次の充電器までの距離によって変わるため、一律の正解はありません。
私のリーフe+では、40%を切るあたりから次の充電を考え始めます。ただし、次の充電器まで遠ければ50%前後でも充電します。
急速充電は毎回30分したほうがいい?
必ず30分利用する必要はありません。
例えば残量が高い状態から充電を始め、80%前後になって充電出力が大きく落ちているなら、必要な残量を確保した時点で早めに終了する考え方もあります。
私は30~40%前後から始めることが多いため、結果として30分使うことが多いです。
90kWの急速充電器なら90kWで充電できる?
必ずしも90kWでは充電されません。
日産も、急速充電速度は充電器、車両、バッテリー残量、バッテリー温度などによって変わると案内しています。
私も90kW級の充電器で、車両側の表示が53kWだった経験があります。
高速道路のSA・PAには必ず急速充電器がある?
すべてのSA・PAに設置されているわけではありません。
そのため、私は高速充電なびで次の充電スポットを確認してから走るようにしています。
充電器が使用中だったらどうする?
残量に余裕があり、次の充電器まで問題なく走れるなら、次のSA・PAへ移動する選択肢があります。
そのためにも、残量ギリギリになる前に次の候補を確認しておくことが重要です。
真夏に急速充電を繰り返しても大丈夫?
急速充電自体は利用できますが、車種によってはバッテリー温度が上がり、充電速度が低下することがあります。
私のリーフe+でも、2~3回と急速充電を重ねると温度上昇が気になり始め、90kW級の充電器でも40~50kW前後しか出ないことがありました。
真夏の長距離移動では、後半の充電時間が長くなる可能性も考えて予定を組んでいます。
まとめ|高速道路の急速充電は「余裕を残して変更できる計画」が大切
結論
高速道路でEVを急速充電するときは、何%になったら充電するかだけで判断する必要はありません。
私が約1,040km走った経験では、残量・次の充電器までの距離・空き状況の3つを見ながら判断する方法が使いやすいと感じました。
高速道路で私が実践していること
- 40%前後から次の充電候補を考える
- 高速充電なびで空き・出力・台数を見る
- 次のSA・PAまでの距離を確認する
- 予定した充電場所にこだわらない
- 30分を休憩・食事・買い物に使う
- 真夏の連続急速充電ではバッテリー温度も確認する
充電計画は必要です。
ただし、「○○SAで絶対に充電する」という計画ではなく、状況に応じて次の候補へ変更できる計画のほうが、高速道路では安心して使えます。
これからEVで初めて長距離へ行くなら、まず高速充電なびを入れて、出発前に経路上の充電スポットを確認しておくところから始めてみてください。
そして、「高速道路では急速充電で何とかなるとしても、普段の生活ではどう充電するの?」と気になる人は、自宅充電についても先に確認しておくとEV購入後の生活をイメージしやすくなります。
【合わせて読みたい:電気自動車の自宅充電完全ガイド|費用・工事・使い方を解説 →】
※バッテリー残量、充電出力、温度変化は、車種、気温、走行条件、バッテリー状態、充電器によって変わります。この記事の数値は、私の2019年式日産リーフe+で実際に経験した一例です。
NEXT
このテーマ全体を知る
今の疑問が解けたら、次に必要な内容だけを選べます。