EVの自宅充電とは?まず全体像を知っておこう
EVの自宅充電は、車を使っていない時間にバッテリーを充電する方法です。
戸建て住宅では、200Vの充電用コンセントや普通充電器を設置して充電する方法が一般的です。
帰宅後にケーブルを接続しておけば、寝ている時間を充電に使えます。
外出先で利用する急速充電とは、使い方が少し違います。
急速充電は、移動中などに短時間で電力を補うのが主な役割です。
一方、自宅充電は数時間駐車することを前提に使います。
そのため、自宅充電では満充電までの時間だけを見る必要はありません。
次に車を使うまでに、必要な走行分を充電できるかが重要です。
私自身も、毎回100%まで充電しているわけではありません。
現在の残量と今後の予定を見ながら、必要なタイミングで充電しています。
自宅充電が必要かは7つの順番で考える
自宅充電は、走行距離・必要性・充電出力・費用・設置場所の順に考えると判断しやすくなります。
自宅充電について調べると、設備や工事費など多くの情報が出てきます。
最初から全部を細かく調べると、何を基準に選べばよいのか分かりにくくなります。
まずは、次の順番で確認すると判断しやすくなります。
- 1週間にどのくらい走るか確認する。
- 自宅充電が必要な使い方か判断する。
- 自宅に200V充電設備を設置できるか確認する。
- 3kWと6kWのどちらが必要か考える。
- 一晩で必要な走行分を戻せるか確認する。
- 工事費と毎月の電気代を確認する。
- 充電口とケーブルを考えて設置場所を決める。
特に最後の設置場所は、工事後に簡単には変更できません。
私はこの設置場所について後悔しているので、後ほど実体験を紹介します。
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自宅充電は、走行距離や出力だけでなく設置場所まで先に確認しましょう。工事後に位置を変えるのは簡単ではありません。
電気自動車に自宅充電は必要?
EVだからといって、すべての人に自宅充電が必須とは限りません。
ただし、毎日の通勤や家族の移動に使うなら、必要性はかなり高くなります。
私は片道約40km、往復約80kmの通勤にリーフe+を使っています。
現在の自宅充電は、基本的に週1回程度です。
もし自宅充電がなければ、この充電を公共充電器で行う必要があります。
仕事帰りや休日に、充電のためだけに移動する回数も増えます。
約5年間EVに乗って感じるのは、自宅充電のメリットは電気代だけではないということです。
充電するためだけに外へ出なくてよいことが、私には大きなメリットです。
一方で、週末しか車を使わない人もいます。
職場などで安定して充電できる人も、自宅充電の必要性は低くなる場合があります。
自宅充電が必要かどうかは、車種だけでなく生活スタイルから判断してください。
【合わせて読みたい:電気自動車の自宅充電は必要?片道40km通勤の本音 →】
自宅充電は200V・3kWと6kWのどちらを選ぶ?
夜間に長く充電できるなら3kW、短時間で多く充電したいなら6kWが選択肢になります。
自宅充電設備で迷いやすいのが、3kWと6kWのどちらを選ぶかです。
6kWは3kWより出力が高く、同じ時間なら多く充電できます。
ただし、6kWの方が高性能だからといって、すべての家庭に必要なわけではありません。
モル
夜間に長く充電できるなら3kW、短時間で多く戻したいなら6kWが候補です。高出力だけで決めず、駐車時間で選びましょう。
日産公式では、ZE1型リーフの62kWhモデルについて、次の充電時間を目安としています。
| 項目 |
3kW |
6kW |
| 電源 |
200V・15A |
200V・30A |
| 62kWhモデルの充電時間目安 |
約24.5時間 |
約12.5時間 |
| 検討しやすい使い方 |
夜間に長く充電できる |
短時間で多く充電したい |
この時間は、バッテリー温度25℃で残量警告灯が点灯してから満充電までの目安です。
実際の時間は、残量やバッテリー温度、経年状態などによって変わります。
参考:日産公式FAQ「電気自動車の普通充電にかかる時間」
私が自宅で使っているのは、200V・3kWです。
62kWhのリーフe+ですが、今の生活では約5年間大きく困っていません。
理由は、夜から翌朝まで長時間充電できるからです。
反対に、帰宅が遅く翌朝の出発が早い人は条件が変わります。
1日の走行距離が多い人も、6kWを検討するメリットがあります。
3kWか6kWかは、バッテリー容量だけでなく「何時間充電できるか」で判断することが大切です。
【合わせて読みたい:自宅充電に6kW充電は必要?3kWを5年使った結論 →】
3kWでも一晩で必要な分を充電できる?
3kWについて調べると、満充電まで約24.5時間という数字が気になると思います。
これだけを見ると、一晩では足りないように感じますよね。
ただ、日常では毎回バッテリーを空にしてから100%まで充電するわけではありません。
私も残量がある状態から、必要な分だけ充電しています。
リーフe+を9時間47分充電した実測結果
真夏に家族で約1,040km走った旅行から、残量6%で帰宅したことがあります。
その日の20時57分から翌朝6時44分まで、3kWで自宅充電しました。
実測結果は次のとおりです。
- 充電時間:9時間47分。
- バッテリー残量:6%から61%。
- 増加量:55ポイント。
- 充電後の航続可能距離表示:209km。
一晩では満充電になりませんでした。
それでも、翌日の通勤に必要な走行距離は十分に確保できました。
モル
3kWで9時間47分充電し、残量は6%から61%まで回復しました。満充電でなくても、翌日の通勤には十分でした。
この経験から、私は満充電までの時間だけで3kWを評価していません。
翌日に必要な走行分を一晩で戻せるなら、満充電にならなくても実用上は困らないと感じています。
【合わせて読みたい:日産リーフe+を自宅の3kW普通充電につなぐと、一晩で何%増える? →】
EVは毎日自宅充電する必要がある?
EVはスマートフォンのように、毎日充電するイメージがあるかもしれません。
しかし、毎日必ず充電する必要があるとは限りません。
充電頻度は、バッテリー容量や走行距離によって変わります。
私は片道約40kmの通勤にリーフe+を使っています。
それでも、自宅充電は基本的に週1回程度です。
曜日を決めて充電しているわけでもありません。
私が主に確認しているのは次の3点です。
- 現在のバッテリー残量。
- 翌日以降に走る距離。
- 次に自宅で充電できる日。
週1回にすること自体が目的ではありません。
必要な走行距離を確保できるタイミングで充電することが大切です。
【合わせて読みたい:電気自動車の自宅充電は毎日必要?週1回で運用するリーフe+の実例 →】
EVの自宅充電にかかる電気代は?
自宅充電の電気代は、車種だけでは決まりません。
走行距離や電費、契約している電気料金によって変わります。
時間帯によって電気料金が異なるプランもあります。
そのため、「EVなら毎月○円」と一律に考えない方がよいでしょう。
基本的には、走行に必要な電力量と自宅の電気料金単価から計算します。
私は通勤や日常利用を合わせて、月約1,000km走ることが多いです。
私の条件で計算した自宅充電料金は、別の記事でガソリン車と比較しています。
電気料金プランや単価は変更されます。費用を計算するときは、現在契約している電力会社の最新料金を確認してください。
【合わせて読みたい:電気自動車の自宅充電料金はガソリン代より安い?月1,000km実例 →】
EVの自宅充電工事はいくらかかる?
自宅にEV用の充電設備がなければ、電気工事が必要になります。
EV DAYSでは、200Vコンセント型について、製品と工事費を合わせて約10万円を設置費用の目安としています。
ただし、すべての住宅が10万円程度で工事できるわけではありません。
分電盤から駐車場までの距離や、配線方法などによって費用が変わります。
参考:EV DAYS「電気自動車(EV)の自宅充電ガイド」
費用に影響しやすい条件は次のとおりです。
- 分電盤から駐車場までの距離。
- 屋内や屋外の配線ルート。
- 壁への穴あけや地中配線の有無。
- 分電盤やブレーカーの状態。
- 3kWと6kWのどちらにするか。
- コンセント型か充電器型か。
工事費は総額だけでなく、何の工事が含まれているかまで確認することが重要です。
同じ10万円でも、住宅条件や工事内容が違えば高いか安いかは変わります。
【合わせて読みたい:EV充電工事10万円は高い?工事内容から判断する記事 →】
EV充電工事はどこに頼む?
自宅充電工事は、ディーラーだけが依頼先ではありません。
地元の電気工事業者や、EV充電工事を扱う専門業者にも相談できます。
主な相談先は次のとおりです。
- EVを購入するディーラー。
- 地元の電気工事業者。
- EV充電工事を扱う専門業者。
- ハウスメーカーや住宅会社。
私は、価格だけで業者を決めない方がよいと考えています。
EV充電設備の施工経験があるかも確認したいポイントです。
さらに、充電口や駐車方向まで見て提案してくれるかも確認したいところです。
自宅充電設備は、工事が終わってから何年も使います。
価格だけでなく、説明の分かりやすさや提案内容も比較しましょう。
【合わせて読みたい:電気自動車の充電コンセント工事はどこに頼む?業者選びの注意点 →】
自宅充電では専用回路やブレーカーも確認する
EV充電設備は、屋外に200Vコンセントだけを付ければ終わりではありません。
パナソニックでは、EV・PHEV充電用回路を専用分岐とするよう案内しています。
200V・20Aの漏電ブレーカーを設置する施工例も示されています。
参考:Panasonic「EV・PHEV充電用コンセント」
必要な設備は、自宅の分電盤や現在の電気使用状況によって変わります。
特に6kWを検討する場合は、住宅側の設備も含めて確認が必要です。
私の家はオール電化ですが、3kW充電中に家電を使っても約5年間ブレーカーが落ちた経験はありません。
ただし、自宅の契約容量や回路条件がほかの家庭と同じとは限りません。
既設の200Vコンセントがあっても、EV充電に使えるとは見た目だけでは判断できません。用途や回路が分からない場合は、電気工事業者や住宅会社へ確認してください。
自宅充電工事はEV納車前に準備する
EVを購入してから、自宅に充電設備がないことに気づくのは避けたいところです。
工事自体が短時間でも、すぐに施工できるとは限りません。
現地調査や見積もり、施工日の調整が必要になるからです。
私は中古リーフを購入したとき、自宅に200Vコンセントが最初からありました。
そのため、新しく工事をしてから納車を待った経験はありません。
一方で、納車前にコンセントの位置やケーブルの取り回しまでは確認していませんでした。
この経験からも、EV購入が具体的になった段階で充電環境を確認する方が安心です。
準備は次のような順番で進めると分かりやすくなります。
- 購入するEVを具体的に検討する。
- 自宅の充電環境を確認する。
- 工事業者へ相談する。
- 現地調査と見積もりを受ける。
- 3kW・6kWと設置場所を決める。
- 充電工事を完了させる。
- 充電できる状態でEVを納車する。
【合わせて読みたい:EVの自宅充電工事は納車の何日前?設置期間と準備の順番 →】
私が自宅充電で一番後悔しているのは設置場所
これから自宅充電工事をする人に、特に伝えたいのが設置場所です。
私の家では、駐車場の左後方に200Vコンセントがあります。
リーフe+の充電口は、車体の前方にあります。
単純に考えれば、左後方から前までケーブルを伸ばせば届きそうです。
ところが、私の駐車場では車の左側に壁があります。
そのため、左側から最短距離で充電口までケーブルを通せません。
毎回、ケーブルを車の右側まで回しています。
そこから、さらに車体前方の充電口まで伸ばします。
充電ケーブルの長さは約7〜8mあります。
それでも、ほぼ限界まで伸ばしてようやく届く状態です。
モル
約7〜8mのケーブルでも、設置位置によってはぎりぎりです。充電口・壁・駐車方向まで実車で確認しておくべきでした。
私の駐車場では左側に壁があるため、左後方の200Vコンセントから車の右側へケーブルを遠回りさせています。
充電自体は問題なくできます。
ただ、週1回程度でも何年も続けると地味にストレスです。
EV DAYSでも、標準的な車載充電ケーブルは一般的に7m程度とされ、設置場所は施工業者と相談するよう案内しています。
参考:EV DAYS「自宅に設置するEV・PHEV充電用コンセントとは?」
工事前には、次の点まで確認してみてください。
- 車の充電口がどこにあるか。
- 前向きと後ろ向きのどちらで駐車するか。
- ケーブルを最短ルートで通せるか。
- 壁やフェンスが邪魔にならないか。
- 家族や自転車の通路を横切らないか。
- 雨の日でも接続しやすいか。
- 将来EVを買い替えても使いやすい位置か。
もし今から設備を設置するなら、私は「ケーブルが届く場所」だけでは決めません。
ケーブルに余裕があり、毎回ストレスなく使える場所を優先します。
リーフe+を約5年間自宅充電して分かったこと
私は2019年式の日産リーフe+を、約5年間200V・3kWで充電しています。
片道約40kmの通勤にも使っています。
実際に長く使って分かったことは、次の3つです。
3kWでも生活に合っていれば十分使える
62kWhという比較的大きなバッテリーでも、私は3kWで大きく困っていません。
夜から翌朝まで長時間充電できることが大きな理由です。
逆に、使える充電時間が短ければ、同じ車でも判断は変わります。
毎日満充電にする必要は感じていない
EV購入前は、満充電まで何時間かかるのかが気になると思います。
実際の私は、毎回100%まで充電しているわけではありません。
翌日以降に必要な走行距離を確保できれば、それで困らないことが多いからです。
設備の性能だけでなく毎回の使いやすさも重要
私が自宅充電で一番後悔しているのは、3kWを選んだことではありません。
コンセントの設置場所です。
自宅充電設備は、一度設置すると何年も使う可能性があります。
1回では小さな手間でも、何年も続けばストレスになります。
工事費や出力だけでなく、実際にケーブルを接続する場面まで考えて選ぶことをおすすめします。
自宅充電ができないならEVを買わない方がいい?
自宅充電ができないからといって、必ずEVを諦める必要はありません。
職場などで安定して充電できる人なら、自宅充電なしでも運用できる場合があります。
ただし、「近所に急速充電器があるから大丈夫」だけで判断するのはおすすめしません。
公共充電では、充電器までの移動時間が発生します。
先客がいれば待ち時間も発生します。
故障や利用停止で、予定していた充電器が使えない可能性もあります。
購入前には、次の条件を確認してください。
- 1週間にどのくらい走るか。
- 自宅以外で安定して充電できるか。
- 充電場所が普段の生活動線上にあるか。
- 充電のための移動を負担に感じないか。
- 充電器が使えない場合の代替手段があるか。
私は往復約80kmの通勤に使っています。
今の生活なら、自宅充電なしではEVを選びません。
ただし、これは私の走行条件での結論です。
走行距離や職場充電の有無によって、判断は変わります。
EV購入前に自宅充電を確認するチェックリスト
ここまでの内容を、EV購入前に確認する順番でまとめます。
- 自宅にEV充電設備を設置できるか。
- 普段の1日・1週間の走行距離はどのくらいか。
- 夜から翌朝まで何時間充電できるか。
- 3kWで足りるか、6kWが必要か。
- 工事費はいくらになるか。
- 分電盤や専用回路に問題がないか。
- 充電口とコンセントの位置は合っているか。
- ケーブルを余裕を持って取り回せるか。
- 納車までに設備を完成できるか。
ここまで確認できれば、自宅充電について大きな判断材料はそろいます。
細かな疑問は、それぞれの関連記事で確認してください。
EVの自宅充電についてよくある質問
EVの自宅充電は200Vで十分ですか?
一般的な戸建て住宅の自宅充電では、200V普通充電が使われています。
必要な出力は走行距離や充電時間によって変わるため、3kWと6kWを生活条件から判断してください。
3kWでは充電が遅すぎませんか?
一晩で翌日に必要な走行分を戻せるなら、3kWでも十分な場合があります。
私のリーフe+では、9時間47分で残量6%から61%まで回復しました。
最初から6kWにした方が後悔しませんか?
すべての家庭で6kWが必要とは限りません。
帰宅から翌朝までの時間が短い人や、毎日の走行距離が多い人ほどメリットが大きくなります。
EVは毎日充電する必要がありますか?
毎日充電する必要があるとは限りません。
私は片道約40kmの通勤でも、基本的な自宅充電は週1回程度です。
200Vコンセントの工事費はいくらですか?
EV DAYSでは、製品と工事費を合わせて約10万円をひとつの目安としています。
実際の費用は、分電盤や配線距離など住宅条件によって変わります。
自宅充電で一番注意することは何ですか?
私の経験では、充電設備の設置場所です。
車の充電口、駐車方向、壁、ケーブルの長さまで工事前に確認してください。
まとめ|自宅充電は生活に合う設備を選ぼう
EVの自宅充電は、高性能な設備を付けること自体が目的ではありません。
自分の走行距離と生活時間に合っていることが大切です。
私は62kWhの日産リーフe+を、約5年間200V・3kWで充電しています。
片道約40kmの通勤でも、基本的には週1回程度で運用できています。
旅行後に残量6%まで減ったときも、一晩の充電で61%まで回復しました。
一方で、コンセントの設置場所については今でも後悔しています。
これから自宅充電を準備するなら、特に次の3点を確認してください。
- 一晩で翌日に必要な走行分を戻せるか。
- 3kWと6kWのどちらが生活に合っているか。
- ケーブルを余裕を持って使える場所に設置できるか。
この3点を購入前に確認しておけば、自宅充電設備で後悔する可能性を減らせます。
自宅充電できそうだと分かったら、次はEVそのものが自分の生活に合うか確認してみてください。
【合わせて読みたい:中古EVはやめとけ?2年落ちリーフを買って5年乗った私の結論 →】
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