結論|近距離中心なら40kWh、長距離まで使うなら62kWh
先に私の結論を言うと、買い物や近距離移動が中心なら40kWhでも問題ありません。一方、車で旅行したり、1日の走行距離が長かったりするなら62kWhのほうが安心です。
私自身は、もう一度中古リーフを買うとしても62kWh以上を選びます。
モル
大きい方が正解という意味ではないよ。普段の使い方に合う容量を選ぶのが大事!
一番の理由は長距離です。
私がリーフを購入したとき、ガソリン車やハイブリッド車なら満タンから700km、車種によっては1,000km近く走れるものもある一方、40kWhリーフの一充電走行距離はWLTCモードで322kmでした。
そこで、「せっかく買うなら少しでも航続距離に余裕が欲しい」と考え、458kmの62kWh e+を選びました。
実際に約5年使った今でも、この判断は変わっていません。
| 使い方 |
私なら選ぶ容量 |
| 買い物・近距離中心 |
40kWhでも十分 |
| 1日100km前後を頻繁に走る |
62kWhを優先 |
| 1日200km以上走る |
62kWh |
| 車で長距離旅行をする |
62kWh |
| 旅行は新幹線・飛行機中心 |
40kWhも候補 |
| 5年以上乗る予定 |
価格差次第で62kWhを優先 |
ただし、これは「100kmを超えたら40kWhでは走れない」という意味ではありません。
走れるかどうかではなく、充電回数や航続距離への不安をどこまで減らしたいかという違いです。
40kWhと62kWh(e+)は何が違う?
この記事では、私が所有している2019年式e+と同時期の40kWhリーフを中心に比較します。
2019年に追加されたe+は62kWhバッテリーを搭載していました。なお、2022年の改良後はe+のバッテリー容量が60kWhになっているため、中古車を探すときは年式も確認してください。
| 比較項目 |
40kWh |
62kWh e+ |
| バッテリー容量 |
40kWh |
62kWh |
| WLTC航続距離 |
322km |
458km |
| 急速充電の最大受入出力 |
50kW |
100kW |
| モーター最高出力 |
110kW |
160kW |
| バッテリーパック重量 |
約303kg |
約439kg |
一番分かりやすい違いは、やはりバッテリー容量と航続距離です。
62kWhは40kWhより22kWh多く、一充電走行距離もWLTCモードで136km長くなっています。
また、62kWhは最大100kWの急速充電に対応しています。一方、40kWhは最大50kW対応です。
ただし、100kW対応だから常に100kWで充電できるわけではありません。バッテリー残量や温度、充電器の性能などによって実際の出力は変わります。

2019~2021年頃のZE1型を中心に、40kWhと62kWh e+の主な違いを比較。画像をタップすると拡大できます。
モル
数字だけを見るより、普段どれくらい走るかまで考えると選びやすいよ。
参考:日産 リーフ 2019年モデル「充電・航続距離」、日産FAQ「ZE1型バッテリー容量・重量」
2026年の掲載例では40kWhのほうが安い傾向
2026年9月2日にカーセンサーで、2019年式・走行4〜5万km台の掲載例を確認しました。
40kWh系では、走行4.8万kmで支払総額92.4万円、5.1万kmで99.2万円の掲載例がありました。
62kWhのe+ Xでは、走行4.1万kmで114.9万円、4.0万kmで144.7万円の掲載例が確認できました。
今回確認した範囲では、40kWhとe+で15万円前後から50万円程度の差がある例がありました。ただし、グレード・装備・保証・整備内容・販売店が同一条件ではないため、「e+は必ず○万円高い」とは言えません。
| 掲載例 |
年式 |
走行距離 |
支払総額 |
| 40kWh系 |
2019年 |
4.8万km |
92.4万円 |
| 40kWh系 |
2019年 |
5.1万km |
99.2万円 |
| 62kWh e+ X |
2019年 |
4.1万km |
114.9万円 |
| 62kWh e+ X |
2019年 |
4.0万km |
144.7万円 |
中古車は年式と走行距離だけでは比較できません。
- 修復歴
- 保証の有無
- 整備履歴
- バッテリー状態
- 装備
- 車検残
- 販売店
そのため、「e+が安いから買い」「40kWhだから割安」と価格だけで決めるのはおすすめしません。
【合わせて読みたい:中古リーフはなぜ安い?5つの理由と後悔しない購入前の注意点 →】
中古価格は2026年9月2日時点の掲載例です。在庫は随時入れ替わるため、購入時は最新の支払総額と条件を確認してください。
私が62kWhを選んで良かったと感じるのは長距離旅行
私が62kWhを選んで最も良かったと感じるのは、車で旅行するときです。
実際に家族4人で神戸から静岡方面まで約1,040km走ったことがあります。

静岡旅行で朝霧高原PowerXを利用。19%から75%まで充電し、28.22kWh・2,116円でした。画像をタップすると拡大できます。
62kWhでも途中で急速充電は必要でした。それでも、バッテリー容量が大きいぶん、40kWhより充電回数を抑えやすいという安心感があります。
私が40kWhで長距離を走るときに心配するのは、単純な航続距離だけではありません。
- 急速充電する回数が増えないか
- 連続充電でバッテリー温度が上がらないか
- 温度上昇で充電速度が落ちないか
- 次の充電地点まで余裕を持って走れるか
モル
長距離では航続距離だけでなく、充電回数とバッテリー温度も気になったよ。
真夏に東京方面へ走ったときには、急速充電を繰り返して3〜4回目になるとバッテリー温度が上昇し、30分充電しても残量が15ポイント程度しか増えなかった経験があります。
これは私の62kWh車での実体験です。
40kWhで同じ結果になると断定はできませんが、バッテリー容量が小さく充電回数が増えれば、私は長距離旅行でさらに気を使うと思います。
そのため、神戸から静岡まで約1,000km走るとして「40kWhでも行けるか」と聞かれれば、行くこと自体は可能だと思います。
ただ、私なら避けたいというのが率直な感想です。
往復80kmの通勤なら40kWhでも使えるが、私は余裕が欲しい
私は現在、往復約80kmの通勤にリーフe+を使っています。
この距離だけを考えれば、40kWhでも運用はできると思います。
ただし、私なら少し物足りなさを感じます。
現在は自宅充電が週1回程度で済むことが多いですが、40kWhなら週2回、多いときには週3回程度になるのではないかと考えています。
これは40kWhを実際に所有して測定した結果ではなく、現在の私の走行距離から考えた目安です。
充電自体は難しい作業ではありません。それでも、ケーブルを挿す回数が増えると少しずつ面倒に感じる可能性があります。
また、冬は暖房を使うことで電池の減りが早くなります。
私自身、冬場には「62kWhの余裕があって良かった」と感じることがあります。

2019年式リーフe+を中古購入し、往復約80kmの通勤と約1,040kmの家族旅行に使った実体験。画像をタップすると拡大できます。

長距離旅行、1日の走行距離、価格、保有期間から40kWhと62kWhのどちらが合うか整理。画像をタップすると拡大できます。
40kWhがおすすめなのは近距離中心の人
40kWhを選ぶ価値がないわけではありません。
むしろ使い方によっては、価格の安い40kWhのほうが合理的です。
私なら、次のような人は40kWhを候補に入れます。
- 買い物や近距離移動が中心
- 1日に100km以上走る機会が少ない
- 車で長距離旅行をほとんどしない
- 旅行は新幹線や飛行機を利用することが多い
- 充電回数が多少増えても気にならない
- 購入価格をできるだけ抑えたい
長距離を走らないのであれば、62kWhの大容量を使い切る場面自体が少なくなります。
その場合は、e+との差額を払うより、状態の良い40kWhを選ぶ考え方もありです。
62kWhがおすすめなのは車で遠出する人
一方、私が62kWhをすすめたいのは、車そのものを長距離移動にも使いたい人です。
- 車で旅行する
- 高速道路を使うことが多い
- 1日100km前後を頻繁に走る
- 1日200km以上走ることがある
- 充電頻度をできるだけ減らしたい
- 5年以上など長く乗る予定
- 航続距離に余裕を持たせたい
特に1日200km級になるなら、私は62kWhを選びます。
100km程度なら40kWhでも走れますが、それを頻繁に繰り返すなら、充電回数まで考えて62kWhに余裕を持たせたいです。
価格差10万円ならe+、50万円差でも私は5年以上乗るならe+
では、どのくらいの価格差なら62kWhを選ぶのか。
同じ年式・同程度の状態・グレードも近いという前提なら、10万円程度の差なら私は迷わずe+を選びます。
50万円差になると簡単には決められません。
それでも、私のように5年以上乗るつもりなら、私は62kWhを選ぶと思います。
購入時に50万円多く払ったとしても、5年間なら単純計算で1年あたり10万円です。
その金額を、航続距離の余裕や充電頻度の少なさ、長距離での安心感に払う価値があるかで判断します。
逆に、近距離しか使わず数年で乗り換える予定なら、50万円の差を払ってまでe+にする必要性は下がります。
62kWhにもデメリットはある
62kWhのほうがすべて優れているわけではありません。
まず中古価格が高くなりやすいことが大きなデメリットです。
また、日産の公表値ではバッテリーパック重量が40kWhの約303kgに対して、62kWhは約439kgあります。
私自身、車重が重いぶんタイヤへの負担も多少あるのかな、と感じることはあります。
ただし、約5年乗っていて「40kWhより明らかにタイヤ交換が多い」と感じるほどではありません。
タイヤの減り方は運転方法やタイヤ自体にも左右されるため、e+だからタイヤがすぐ減るとは考えていません。
中古リーフは40kWhか62kWhかより車両状態の確認も大切
容量を決めたら、それだけで購入車両を決めないでください。
中古EVでは、バッテリー容量と現在のバッテリー状態は別の話です。
62kWhだから状態が良いとは限りませんし、40kWhだから劣化しているわけでもありません。
購入前には、容量計のセグメントだけでなく、可能であればSOHやバッテリー診断結果、整備履歴、保証内容なども確認したいところです。
モル
40kWhか62kWhを決めたあとも、バッテリー状態や保証は忘れず確認してね。
【合わせて読みたい:中古リーフのバッテリー劣化を確認する方法 →】
【合わせて読みたい:中古EVのバッテリー保証は継承できる?メーカー別条件と購入前の確認点 →】
【合わせて読みたい:実体験はこちら:中古EVは走行距離8.5万kmでも大丈夫?リーフe+を5年乗った実車の状態 →】
中古リーフを選ぶときは容量→状態→価格の順で比較する
私なら、最初に安い車両を探すのではなく、次の順番で候補を絞ります。
- 普段の走行距離と旅行方法から40kWhか62kWhを決める
- 同じ年式・グレード・走行距離に近い車両を複数比較する
- バッテリー状態・保証・整備履歴を確認する
- 最後に支払総額を比較する
こうすれば、「安かったから40kWhを買ったけれど充電が面倒だった」「e+を買ったけれど自分には大容量が必要なかった」という失敗を減らせます。
40kWhか62kWhか決まったら、実際の中古車を複数台見て価格差を確認してみてください。
まとめ|私は62kWhを選ぶが、40kWhで十分な人もいる
中古リーフの40kWhと62kWhで迷ったら、バッテリー容量の大きさだけで決める必要はありません。
近距離中心で車で旅行をほとんどしないなら、価格の安い40kWhでも十分候補になります。
一方、車で遠出したい、1日の走行距離が長い、充電回数を減らしたいという人には62kWhが向いています。
私は2019年式e+を約5年使い、8.5万km以上走ってきました。長距離旅行や往復80kmの通勤まで考えると、今もう一度選んでも62kWh以上を買いたいと思っています。
ただ、それがすべての人の正解ではありません。
自分が普段どれくらい走るのか、旅行では車を使うのか、何年乗る予定なのか。そして実際の中古価格と車両状態まで確認したうえで、40kWhか62kWhかを決めてください。
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40kWhかe+か決まった方へ
選ぶ容量が決まったら、実際の在庫を比較する
40kWhかe+かの方向性が決まったら、次は同じ容量の車両を複数台比較します。年式・走行距離・装備・保証・バッテリー状態まで見て、支払総額とのバランスを確認してみてください。
- ✓40kWh・e+それぞれの在庫を確認できる
- ✓年式・走行距離・価格を比較できる
- ✓気になる車両を見つけて販売店へ問い合わせできる
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