結論|普段は電欠をほぼ心配していない。ただし「充電できない状況」は怖い
約5年EVに乗った今の結論は、普段使いで電欠を強く心配する必要はほとんどないです。
自宅充電や途中の急速充電を使いながら、残量を見て早めに充電すれば、いきなり0%まで使い切る状況は避けやすいと感じています。
一方で、残量が10%を切ったうえに「予定していた充電器が使えない」「真夏の熱だれで思うように充電できない」となると、不安は一気に大きくなります。私の感覚では、その状況なら不安は10点満点で9点くらいです。
つまり、私にとって電欠の怖さは「EVだから常に不安」というものではありません。残量が少ない+次の充電手段が不確実になったときに強く感じます。

私が実際に不安を感じたのは、残量そのものより「充電したいのに充電できない」場面でした。
モル
毎日「電欠したらどうしよう」と考えているわけではありません。怖いのは、残量が少ないのに充電できる見込みがなくなる時です。
約5年乗って実際の電欠は0回
私のリーフe+は2019年式で、2021年に中古で購入しました。購入時は約31,000kmで、2026年10月現在は88,076kmです。
購入後だけでも約5.7万km走っていますが、バッテリー残量が完全になくなって、ロードサービスを呼んだ経験はありません。
これは「EVなら自然に電欠しない」という意味ではありません。私自身、電欠しないように残量を見て、長距離では事前に充電場所を確認し、必要なら早めに充電しています。
国土交通省も、EVは冷暖房や高速走行などで電力消費が変わるため、航続距離を考慮して事前に充電スタンドを確認し、余裕を持って充電することが重要と案内しています。
参考:国土交通省|電気自動車の適切な充電方法・電欠対策
実際に「電欠するかも」と不安になった場面
静岡旅行では帰宅時6%まで減った
家族4人で真夏に約1,040km走った静岡旅行では、帰宅時の残量が6%まで下がりました。
旅行中には「このまま進むより、直前で充電した方がいいかもしれない」と感じた場面もありました。結果的には目的地や充電場所まで間に合い、電欠はしていません。

真夏の静岡旅行では、途中で充電しながら約1,040km走行しました。
【合わせて読みたい:EVの真夏の長距離旅行を実測|リーフe+で1,040km走った電費・充電回数・料金 →】
営業時間外で充電できず、別の充電器へ移動した
私が実際に失敗したのが、充電器の営業時間を確認せずに向かい、到着したら使えなかったケースです。
その経験をするまでは、「充電器に営業時間がある」という点をあまり意識していませんでした。施設に営業時間があり、時間外は利用できない充電器もあります。
そのときは急きょ別の場所まで移動して充電しました。残量が少ない状態なら、こうした追加移動がそのまま電欠リスクになります。
故障中・調整中で使えなかったこともある
現地まで行ったものの、「故障中」「調整中」のような表示があり、使えなかった経験もあります。
充電器の数は増えていますが、そこに設備があることと、今すぐ使えることは別です。
今はアプリで営業時間や稼働状況を確認し、長距離では1か所だけに決め打ちしないようにしています。
【合わせて読みたい:EV急速充電器の探し方|おすすめアプリと確認項目 →】
一番怖いのは、真夏の熱だれで充電が入りにくい時
私が最も不安を感じるのは、真夏にバッテリー温度が上がり、急速充電しても思うように電気が入らない状態で、さらに移動しなければならない時です。
真夏の長距離で急速充電を繰り返したとき、4回目あたりから充電出力が落ちる熱だれを経験しました。
残量が少ないだけなら「次で充電しよう」と考えられます。しかし、充電器に到着しても十分に回復できないとなると、次の移動距離まで含めて考え直す必要があります。
残量が少ないときは速度を落として走ることも意識しました。ただ、真夏は速度を落としてもバッテリー温度が下がりにくく、私の感覚では気休め程度でした。
【合わせて読みたい:EVの急速充電が遅い4つの理由|残量・温度・充電器を解説 →】
モル
残量が少ないだけなら対策できます。予定していた充電ができない時に、電欠の怖さが一気に現実的になります。
残量何%から怖い?私の場合は10%を切ると不安が強くなる
私の感覚では、残量20%ならまだ大丈夫です。
リーフe+なら「まだ50kmくらいは走れるかな」という感覚があり、すぐに止まりそうとは思いません。
一方、10%を切ると怖さを感じ始めます。そこから先は、充電器までの距離や営業時間がいつも以上に気になります。
長距離では、10%まで待ってから探すわけではありません。高速道路ではだいたい40%前半〜30%台になってきたら、次の急速充電を意識します。
つまり、私の場合は次のように分けています。
| 残量 |
私の感覚 |
行動 |
| 40%前半〜30%台 |
まだ焦らない |
次の充電場所を意識する |
| 20%前後 |
まだ走れる感覚 |
充電場所を具体的に決める |
| 10%未満 |
怖さが強くなる |
無理に引っ張らず充電を優先する |
これはリーフe+を使った私個人の目安です。車種、気温、速度、道路の高低差、エアコン使用などで消費量は変わるため、「20%なら必ず何km走れる」という意味ではありません。
【合わせて読みたい:EVの急速充電は残量何%でする?充電するタイミングと終了目安を実体験で解説 →】
私が電欠を防ぐためにやっている5つの対策
電欠を防ぐために、特別な装備を積んでいるわけではありません。やっていることは、かなり基本的です。
1.長距離前に「どこで充電するか」を決めておく
これは必ず確認します。
目的地までの経路を見て、「この辺りで1回」「次はここ」と候補を決めてから出発します。走行中に予定を変更することはありますが、最初から何も決めずに走ることはしません。
2.営業時間・故障中表示まで確認する
私自身が営業時間外で失敗しているので、場所だけ見て終わりにはしません。
施設の営業時間、故障・整備中の表示、使える支払い方法なども確認します。特に残量が少ないときは、予備の充電器も1つ考えておくと安心です。
3.40%前半〜30%台で次の充電を意識する
高速道路では40%前半〜30%台から次の充電を考えます。
「まだ走れるから」と毎回10%以下まで引っ張るより、休憩しやすい場所があれば早めに入れた方が精神的にも楽です。
4.家族の休憩に10分だけ充電することもある
子どものトイレ休憩でSA・PAに入ったとき、「30分充電するほどではないけれど、せっかくだから10分だけ入れておこう」という使い方もします。
こうしたちょこっと充電でも、その後の残量に余裕ができます。家族旅行では、充電を単独の予定にせず、トイレや食事と合わせる方が使いやすいと感じています。
5.10%未満まで充電を先延ばしにしない
私の場合、10%を切ると不安が強くなります。「まだ走れる」と充電を先延ばしにせず、残量に余裕があるうちに充電するよう意識しています。
残量が少ないときは、無理に速度を上げず走ることを意識します。
ただし、真夏の熱だれ対策としては、速度を少し落としただけでバッテリー温度がすぐ下がるわけではありません。私の経験では、そこは過信しない方がいいと感じました。

長距離では、残量が減ってから慌てるより、早めに次の充電手段を確保しています。
モル
電欠対策で一番効いているのは、出発前に充電候補を決めておくこと。予定変更できる予備候補もあると安心です。
万一0%になって動けなくなったら?ガソリン車のガス欠との違い
電欠を避けていても、「もし完全に0%になったらどうなるのか」は知っておいた方が安心です。
日産リーフの取扱説明書では、走行用バッテリーの残量が完全になくなると走行可能表示灯が消灯し、自力で走れなくなると案内されています。その場合は安全な場所に停車し、ロードサービスなどへ救援を依頼するのが基本です。
JAFは2025年12月から、BEVの電欠時に現場で応急的な急速充電を行う実証サービスを全国47都道府県へ拡大しています。ただし、現場充電を提供できない地域・状況では、最寄りの充電スポットなど充電可能な場所まで搬送されます。
ガソリン車のガス欠との大きな違いはここです。JAFのロードサービスでは、燃料切れに対して現場で燃料補給を行います。ガソリン車ならその場で燃料を入れて再出発できることがありますが、EVは現場充電ができるか、充電場所まで車を運ぶ必要があるため、復旧に手間がかかる可能性があります。
| 項目 |
EVの電欠 |
ガソリン車のガス欠 |
| その場での復旧 |
JAFの対応車なら応急充電できる場合がある |
燃料補給で再走行できる場合がある |
| 現場対応できない場合 |
充電可能場所まで搬送 |
状況に応じて搬送 |
| 私が感じる怖さ |
充電器・充電時間が必要なので大きい |
EVよりは復旧をイメージしやすい |
私自身、今でもガス欠よりEVの電欠の方が怖いと感じます。普段の運用ではほぼ心配していませんが、完全に止まってしまった後の復旧を考えると、EVの方が面倒になりやすいからです。
また、リーフをけん引する必要がある場合は自己判断で長距離を引っ張らず、日産販売会社やJAFなどのロードサービスへ依頼するのが安全です。日産の取扱説明書でも、けん引はロードサービスへ依頼するよう案内されています。
参考:JAF|電気自動車の電欠時の充電サービス / 日産リーフ取扱説明書|バッテリー残量がなくなったとき / 日産リーフ取扱説明書|けん引について
0%まで減らすとバッテリーはすぐ劣化する?
「一度0%近くまで減ったら、バッテリーが一気に傷むのでは?」と不安になる人もいると思います。
ここは、一度残量が少なくなったことと、低残量のまま長期間放置することを分けて考えるのがよいです。
2019年式リーフの取扱説明書では、リチウムイオンバッテリーの損傷を防ぐため、残量が0%またはほぼ0%の状態で14日間以上放置しないよう案内されています。
少なくとも、「一度残量が数%まで減ったら即バッテリーが壊れる」という説明ではありません。ただ、私はわざと0%まで使い切る運用はしません。電欠した後の復旧も面倒なので、残量に余裕を持たせる方が現実的です。
参考:Nissan USA|2019 LEAF Owner’s Manual(EV-2・EV-24)
まとめ|細かく充電していれば、電欠はかなり防げる
約5年リーフe+に乗ってきて、実際に電欠して走れなくなったことはありません。
私が感じたのは、EVの電欠対策は「何%までなら絶対大丈夫」という1つの数字を覚えるより、残量が減る前に次の充電手段を確保しておくことの方が大切だということです。
- 約5年の実使用で電欠は0回
- 20%ならまだ余裕を感じ、10%未満になると怖さが強くなる
- 高速道路では40%前半〜30%台から次の充電を意識する
- 充電器の営業時間・故障状況・予備候補まで確認する
- 子どものトイレ休憩などで10分だけ追加充電することもある
- 一番怖いのは「残量が少ないのに充電できない」状態
これからEVを買う人に1つだけ伝えるなら、細かく充電していれば電欠はかなり防げるということです。
完全に0%になればガソリン車より復旧に手間がかかる可能性はあります。だからこそ、普段からぎりぎりまで使い切らず、長距離では充電候補を決めておく。この使い方ができれば、私の場合は日常で電欠をほとんど心配せずEVを使えています。